2017年9月11日
『さよなら、カッシーニ!今までワクワクさせてくれてありがとう!』
9/15(金)に約20年におよぶ任務に幕★土星を見よう!
私たち人類に土星やその衛星について多大な知見をもたらした探査機「カッシーニ」が、9/15(金)に土星北部の大気に突入し、バラバラとなることで任務を終えます。
1997年10月、カッシーニはアメリカのフロリダから打ち上げられ、2004年6月に土星へと到着しました。
土星へ移動する道中も含め、実に約20年にわたって様々な観測データを地球にもたらしました。
挙げればきりがないのですが... 例えば、地球外生命の可能性を示唆したエンケラドゥスの観測、土星北極付近に見つけた奇妙な六角形のジェット気流、地球と見まがうようなメタンの湖や山脈を写したタイタンの衛星写真、などなど、多大な新発見がありました。
そんなカッシーニが、いよいよ土星北部の大気につっこみ最後までデータを取得しつつバラバラになるという、最後の任務に臨みます。
(これは燃料が尽きて制御不能となったカッシーニが衛星に衝突し、衛星の環境に少なからず影響を与える可能性を考慮しての判断です)
カッシーニのいる土星、ちゃんと地球から、現在の日本からもよく見えています。夜の20:30頃、南西の空に、さそり座の1等星アンタレスと並んでいます。
もちろん世界最大の望遠鏡をもってしても、カッシーニの姿そのものを見ることは出来ません。
しかし、もし今週の晴れた夜、土星に巡りあえたなら、「ああ、20年も宇宙を旅した探査機が、あそこにいて、フィナーレを飾るんだな」って想像をめぐらせてみることはできるかもしれませんね。
さよなら、カッシーニ!今までありがとう!!