2024年5月31日
皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!
今日はSH2-308と呼ばれる天体についてご紹介したいと思います!
こちらの天体、見る角度によってイルカの頭に見えたり、90度傾けて見るとミルクポットのようにも見えるとっても不思議で面白い天体なのです。
ですので、通称ミルクポット星雲だったり、ドルフィンヘッド星雲なんて呼ばれたりもしているんですよ〜(海外だとドルフィンヘッド星雲と呼ばれることの方が多いようです。見え方の違いなんですかね?)
皆さんはどんなふうに見えますか???
こちらの天体はおおいぬ座の方向にある輝線星雲と呼ばれるタイプの天体です。
輝線星雲とは、中心にある非常に高温の星から放たれる強烈な紫外線が、その星の周りにあるガスにあたってそのガスが光を出している、そういう天体ですね。
つまり、このイルカやミルクポットの正体はガスということになります。この”非常に高温”というのが重要なんですね。
色の違いはそのガスの成分の違いを表します。
だいたい何色で光っているかで、そのガスの成分が分かるんですね。
この天体の場合は緑もしくは青っぽい色が強いので、ガスに酸素が含まれているということが分かります。
ちなみに、はじめてこの天体写真をみたときはヨッシーはイルカに見えましたね笑。
天体写真の向きにもよるとは思いますが、なんとなくクジラにも見えます。
そして、ヨッシーはこの写真がけっこうお気に入りで、本当は初回でこの天体を紹介しようと思ったくらいでした笑
そして、この写真を撮影した「星のコンシェルジュ」のRainyさんのイチオシポイントとして、
「このミルクポット星雲は淡い天体でなかなか撮影が難しかったのですが、ある特定の光だけを通す特殊なフィルターのおかげでここまで綺麗に撮影できました」
とコメントされております☆
もうじきおおいぬ座も見えなくなってしまいますが、今の時期の南阿蘇では20時〜21時台であればまだぎりぎり見えるかと思います。
実はあのおおいぬ座の方向にはイルカのような、そして、ミルクポットのような星雲があってね、なんてお話をすると盛り上がるかもしれませんね。
南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。
これからもぜひチェックしていってください(^^)
また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。
詳しくはプロフィールから公式サイトをご覧ください。