2024年5月31日
皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!
今日はソンブレロ銀河についてご紹介したいと思います。
この銀河はおとめ座とからす座のちょうど間の方向にあり、私たちの天の川銀河からおよそ3000万光年離れた場所にあります。
光年は距離の単位で、光の速さで3000万年かかる距離ということになります。
とてつもなく遠いと感じるかもしれませんが、実はまだまだ私たちの天の川銀河のご近所さんの銀河なのです。
見た目もなんだか面白い形をしていますよね。
メキシカンハットの「ソンブレロ」からこの名前がつけられました。
写真に写っている暗黒帯も、帽子のふちみたいですごくかっこいい!ヨッシーもこの暗黒帯がかなり気に入ってます。
ちなみに、この暗黒帯は銀河の円盤部分に存在するガスやダストによるものです。
実はこの写真は銀河を横から見たもので、このような銀河を一般にエッジオン銀河と呼んでいます。
横に細長く伸びていて、大きさはおよそ6万光年もあります!
つまり、ソンブレロ銀河の端から端まで行くのに光の速さで6万年もかかるんですよ〜。とっても大きいですね。。。(;^ω^)
ソンブレロ銀河はもともと渦巻銀河と分類されていたのですが、2012年のスピッツァー宇宙望遠鏡の観測結果から、楕円銀河の特徴もあわせ持つハイブリッド銀河であることがわかってきました。
見た目もそうですが、特徴的なことからも非常に珍しい銀河なんですね~
写真の中心に存在する非常に明るい領域が、星がたくさん集まっているバルジと呼ばれる領域です。渦巻銀河や棒渦巻銀河のほとんどの銀河が持っています。
そして、もっと広い範囲でぼや〜っと明るく広がっているのがハローという領域になります。
ハローってあいさつしているみたいですが、これも領域の名前なのです。ハローには、星やガス、ダストなどが球状に分布しているんですよ。
この写真を撮影したRainyさんもハローの明るさ調整にはこだわっていたみたいです☆
南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。
これからもぜひチェックしていってください(^^)
また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。
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