004 宇宙に咲く一輪の赤い花 ばら星雲

2024年5月31日

 

皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。

南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!

今日はばら星雲についてご紹介したいと思います。

 

写真に撮ると赤いばらのように見えることからその名前がつけられましたが、まさに芸術!本当に美しいですね〜。

真ん中の黒い部分が、ちょうどばらの花びらが密集している部分にも見ることができますね。

しかし、見方によっては、この黒い部分が骸骨の左目に見えるということから、骸骨星雲と呼んでいる人もいるようですよ。

どちらも芸術的で美しいですが、みなさんはどちら派ですか??

 

ばら星雲はいっかくじゅう座という星座の方向にある輝線星雲です。

いっかくじゅう座は冬の大三角(オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで構成される三角形です!)のちょうど真ん中あたりにあります。

なので冬によく見える天体ですね。

 

輝線星雲とは、その中心にある非常に高温(典型的には数万度)の星から放たれる紫外線が、星雲のまわりにあるガスにあたってそのガスが光を出しているという天体です。

つまり、このばら星雲の真ん中には非常に高温で若い星があり、その星からの光がまわりの花びらを赤く輝かせているのですね。

とても幻想的で、それでいて力強さもヨッシーは感じました。

 

第2回目の時にご紹介したドルフィンヘッド星雲(別名:ミルクポット星雲)も同じ輝線星雲でしたね(まだ2回目の記事を見ていないという方はぜひチェックしてみてくださいね☺)。

この赤い色は、ガスに水素が多く含まれているということを教えてくれます。

この赤い光はHα線と呼ばれ、人間の目で見ることができる可視光の領域なのですが、人間の目では非常に感知しにくい光のようです。

ばら星雲は他にも電波やX線などの光も放出しており、電波やX線で見るとまた違った見え方、形、模様になるのでとっても面白いですよ。

 

5月12日は母の日ですね。

日頃の感謝をこめて、お母さんにバラの花を贈るというのも素敵で良いかもしれません😌

 

南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。

これからもぜひチェックしていってください(^^)

 

また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。

詳しくはプロフィールから公式サイトをご覧ください。

 

撮影者:「星のコンシェルジュ」Rainy

撮影日:2021年12月15日