2024年6月1日
皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!
今日はヘルクレス座球状星団(M13)についてご紹介したいと思います。
球状星団とは、たくさんの星がお互いの重力に引きつけられて集まってできた球状の天体のことです。
名前のとおりヘルクレス座という星座の方向にあり、この中に数十万個の星が輝いています。
まるで夜空に浮かぶ宝石箱みたいでとっても綺麗ですね〜。
この球状星団は、私たちが属している天の川銀河の中にある天体です。
ここからおよそ2万5000光年離れた場所にあります。
このような球状星団が100個以上天の川銀河から見つかっているのです。
実は、球状星団はとても古い歴史を持つ天体です。
つまり、球状星団に存在している星たちはかなり長生きをしているお星さまたちということになります。
具体的には、100億年以上生きていると言われています。
ですので、天の川銀河ができたばっかりの頃からいる天体で、天の川銀河と一緒に成長していったということになります。
天の川銀河のメンバーの中でも古株というわけですね〜。
また、数十万個の星が密集するわけなので、かなり珍しい天体も見つかっています。
中でもヨッシーが好きなのはパルサーという天体です。
パルサーとは、重たい星が亡くなるときに起こる超新星爆発で残ったコアの部分になります。
ものすごく速いスピードで自転している天体で、1秒で何回も自転するすさまじい天体です。
1秒間に1000回くらい自転するミリ秒パルサーなんていうのもあります。ものすごい速さですよね!
ちなみにヨッシーは昔このパルサーに関する研究に携わったこともありますよ。
ヘルクレス座は夏によく見える星座ですので、M13はこれからが見頃の時期になります。
南阿蘇ルナ天文台の望遠鏡でも、このM13の美しい宝石のような輝きをしっかり味わうことができますよ〜。
ぜひ、あなたも夏のルナ天文台の天体観測ツアーに足を運んでみませんか?
南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。
これからもぜひチェックしていってください(^^)
また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。
詳しくはプロフィールから公式サイトをご覧ください。
撮影者:「星のコンシェルジュ」Rainy
撮影日:2021年3月