010 今夜はファイヤーカーニバル 勾玉星雲

2024年6月13日

皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。

南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!

今日は勾玉星雲についてご紹介したいと思います。

 

日本では勾玉星雲という呼び名がつけられている天体ですが、海外では「Flaming Star Nebula」、つまり、燃え上がる星 星雲という名前で呼ばれているようです。

確かに、写真を90度傾けて見て、赤いガスの構造に着目すると勾玉っぽく見えてきますね。

燃え上がる星は、赤いガスやその中心にある明るい星からなんとなく想像できます。なんだかとてもかっこいいです。ヨッシーはFlaming Star Nebulaのほうが好きかもしれません(笑)。

 

実は、この星雲の周辺にはいろんな星雲がたくさん存在しています。

すぐ隣には、おたまじゃくし星雲があります(写真には写っていないんですけどね)。

その他にも、M36やM38と呼ばれる星団も存在しています(M○○はフランスの天文学者シャルル・メシエさんが作った天体のカタログのことです)。

このあたりの領域はとてもにぎやかな場所で、まるでお祭りでも開かれているかのごとく、いろんな天体が密集しています。

 

勾玉星雲はぎょしゃ座の方向にある星雲です。

ぎょしゃ座は冬に良く見える星座で、明るい星を結ぶと将棋の駒みたいな星座です。

今はもう時期的に見えませんが。。。(;^ω^)

 

ちなみに、勾玉星雲の中心に青白く光っている星が、この星雲を光らせている星です。

この星はどうやら、オリオン座の近くにあるオリオン大星雲から誕生した星が、超高速で移動してきたということが最近分かってきました。

なので、この星にはRunaway starという名前が付いています。こちらもかっこいいですね〜。

ですので、この星がたまたま通過したところにあるガスが照らされたのが勾玉星雲ということになります。

なので、Runaway starがもっと遠くに行ってしまったら、この星雲は見えなくなってしまうんですね。。。せつない。

本当にひととき(といっても人の一生と比べるとずいぶん長いタイムスケールでしょうが)のお楽しみですね☆

 

南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。

これからもぜひチェックしていってください(^^)

 

また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。

詳しくはプロフィールから公式サイトをご覧ください。

 

撮影者:「星のコンシェルジュ」Rainy

撮影日:2023年10月27日