012 星々が織りなす三つの光の舞台 三裂星雲

2024年6月28日

皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。

南阿蘇ルナ天文台「星のコンシェルジュ」のヨッシーです!

今日は三裂星雲についてご紹介したいと思います。

 

三裂星雲という名前は、写真の赤く光っている部分が3つに分裂しているように見えることからつけられました。

ヨッシー的には4つや5つに分裂しているようにも見えるんですけどね。。。(;^ω^)

 

なぜ、このような構造になっているかというと、赤く輝いている星雲の手前側に暗黒星雲という暗いガスだけの塊が存在していて、これが赤い部分を覆っているからなんですね。

赤い部分には生まれたばかりの星が光を出して輝いていますが、暗黒星雲には星の材料となるガスしかありません。このコントラストもとても素敵です。

 

また、色がはっきりと違うのもとても美しいですよね。

ちょうど写真の北側が青色で、南側が赤色になっています。

実は南側は、以前ご紹介したドルフィンヘッド星雲やばら星雲、トールの兜星雲のような輝線星雲です(輝線星雲の詳細な説明はぜひ、ドルフィンヘッド星雲やばら星雲、トールの兜星雲の記事をご覧ください)。

しかし、北側は反射星雲と呼ばれる、またちょっと違ったタイプの星雲になります。

 

反射星雲とは、輝線星雲ほど温度が高くない星からの光がガスに反射されて光っているという天体です。

輝線星雲も星からの光がガスに当たって光っているのですが、違いは、ガスが鏡のようにただ光を反射させているだけか、ガス自身が光を放出しているか、になります。ちょっと難しいですね。。。

とにかく、南側と北側では光り方が若干異なっており、それが色の違いとしてあらわれているということなんですね。

 

ちなみに、この写真を撮影した星のコンシェルジュ「Rainy」さんは、いちごに見えるそうです。

ちょうど青っぽいところがいちごのへたにも見えるとおっしゃってましたよ。

ちなみにミニトマトに見える方もいるそうです。面白いですね~。

 

南阿蘇ルナ天文台で撮影した素敵な天体写真を、私たち星のコンシェルジュの熱い想い・エピソードと共に皆さんにお届けしていきます。

これからもぜひチェックしていってください(^^)

 

また、南阿蘇ルナ天文台では、阿蘇の大自然を感じ、宇宙の神秘に包まれる星空観察ツアーが体験でき、そのままご宿泊いただけます。

詳しくはプロフィールから公式サイトをご覧ください。

 

天文学者ヨッシーと天体写真家Rainyによる天体写真紹介コーナー

解説者:「星のコンシェルジュ」ヨッシー

撮影者:「星のコンシェルジュ」Rainy

撮影日:2021年夏