2016年2月29日
【グレゴリオ暦と未来の宇宙暦★暦(こよみ)を考える】。
今年2016年は「うるう年」、4年に一度の2/29がやっってきました!
そんな今日、私たちを支えてくれる「グレゴリオ暦」とその限界、そして「未来の宇宙暦」について、ちょっとご紹介しましょう。
今日世界的に用いられているグレゴリオ暦とは、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定した暦です(日本は明治5年に導入しました)。
ルールはいたってシンプル、「1年を365日とする。ただし400年間に97回だけ1年を366日とする」だけです。
しかしここから導かれる「1年=365.2425日」という数値は非常に正確です!天体観測から導かれた「1平均太陽年=365.2422日」と比べても、1年でわずか26.8秒程度しかずれていません。
ところで、グレゴリオ暦が採用された16世紀末は望遠鏡が発明された頃(天文学者ケプラーの書によると1580年代に発明されたらしい)です。つまり望遠鏡など光学機器を使わず(?!)、人間の目を頼りにこれほど正確な暦を作ったのです。
ちなみにグレゴリオ暦以前に採用されていたユリウス暦も非常に優れています。「1年=365.25日」、この非常に正確な暦が制定されたのは紀元前45年(?!)、おそるべしローマ…!(´・ω・`;)
さて、いかに正確なグレゴリオ歴といえど、いつまでも使えるというわけではありません。
天体観測から導かれる正確な1年(平均太陽年)とグレゴリオ暦は、1年間で約27秒ずれます。つまり、非常におおざっぱに計算すると、導入から約3200年後=西暦4800年頃にちょうど一日ずれてしまう計算になります。
49世紀の地球で暮らす子孫達は、もしかしたら改暦に取り組んでいるかもしれませんね(実は平均太陽年も少しずつ短くなるので、実際にはもっと早く改暦する必要があります)。
しかし話はそこに留まりません。人類には宇宙進出という可能性があるからです!
地球上の1日や1年の概念は、当然地球上で暮らすことを基準に作られています。宇宙に出ればその基準がなくなるので、より宇宙暮らしにあった暦が作られることでしょう。1秒の正確な時間は普遍的でも、人の文化や生活と密接に関わる1日や1年を決める暦は別なのです。
地球暦、火星暦、ペガスス座51番星暦、アンドロメダ銀河暦、etc… 未来にはたくさんの「宇宙暦」ができあがるかもしれませんね!^^
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