音楽

第168回ディナーコンサート★『恋の嘆きを胸に秘め』“Si dolce è il tormento” イタリアのバロック音楽〜モンテヴェルディの作品を中心に 」【古楽アンサンブル・グループ『葦』】& 連載:西洋音楽史と音楽家たち 第8回「ハンス・ザックスとマイスタージンガー」

2017年4月23日


 
168thコンサート表
168thコンサート裏
 
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森のアトリエ 第168回ディナーコンサート
『恋の嘆きを胸に秘め』“Si dolce è il tormento”
イタリアのバロック音楽 〜モンテヴェルディの作品を中心に
4月23日 (日) 18:00開演 演奏:ラスカーラ・アンサンブル

 
古楽アンサンブル・グループ『葦』
安尾宣子(歌、太鼓)
村中美香(歌)
船方公子(歌、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
栗林孝次(歌、太鼓)
松本均(歌)
船方浩司(歌、ルネッサンスギター)
村中孝浩(歌)
古井由紀子(リコーダー、コルネット)
渡辺浩行(リコーダー、コルネット、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
宇治美里(サクバット)
三原祥子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
中野博司(アーチリュート、バロック・ギター)
右ノ子万里奈(チェンバロ)
 
【プログラム】
 
♪1.クラウディオ・モンテヴェルディ 『波はささやき』~マドリガーレ集第2巻(1590伊)より 五声
Claudio Monteverdi 1567- 1643 “Ecco mormorar l’onde”~fromIl secondo libro de madrigali a cinque voci, no.14
♪2. C.モンテヴェルディ プロローゴ ラ・ムジカ「愛するペルメッソ川のほとりから」~『オルフェオ』(1607)より
Claudio Monteverdi Prologo-La Musica-“Dal mio permesso amato”from L’ORFEO
♪3. 【器楽】ジョヴァンニ・ピッキ「トッカータ」[16~17c.伊] チェンバロソロ
Giovanni Picchi (1571~1643)“Toccata” cembalo solo
♪4. C.モンテヴェルディ 「恋の嘆きを胸に秘め」(1624)
Claudio Monteverdi “Si dolce e il tormento”
♪5. 【器楽】アンドレア・ファルコニエリ 『 わが貴婦人タロリーリャ・デ・カラリェノスに捧ぐ フォリアス 』 [16c.伊]
Andrea Falconieri (1586 ~1656)“Folias”
♪6. C.モンテヴェルディ 「ただあなたを見つめ」~『ポッペアの戴冠』(1642)より
Claudio Monteverdi “Pur ti miro”from L’INCORONATIONE DI POPPEA
♪7. 【器楽】「グラウンドによるディヴィジョン」~『ディヴィジョン・フルート』より リコーダーソロ
“A Division on a Ground ”~from THE DIVISION FLUTE published in 1706/1708 by John Walsh flauto dolce solo
♪8. C.モンテヴェルディ 「かわい子ちゃん酒を注いでくれ」(1607)
Claudio Monteverdi “Damigella tutta bella ”
♪9. 【器楽】ガスパール・サンス(17c.西)~『スペインギター指南』から バロックギターソロ
『ヴィリャーノ、ルへーロ、パラデータス、マタティン、ナポリの娘、ナポリ騎兵隊のファンファーレ、エスパニョレタス』
Gaspar Sanz (1640~1710)
“Villano、Rujero、Paradetas、Matatin、La Esfachata de Napoles、La Cavalleria de Napoles con dos Clarines、Españoletas.”
from『Instrucción de música sobre la guitarra española y métodos de sus primeros rudimentos hasta tañer con destreza』
♪10. C.モンテヴェルディ 「野に山にニンファよーリトルネッロー婚礼の神よ来て下さい」~オルフェオより
Claudio Monteverdi “Lasciate i monti ~Ritrnello~Vieni Imeneo” ~from L’ORFEO
♪11. 【器楽】タルクィニオ・メールラ「チャコーナ」[17c.伊]
Tarquinio Merula(1595-1665)”Ciaccona”
 
 
次回、GWをはさんで、5/14(日)はラスカーラ・木管アンサンブルのコンサートです!
 
当館のコンサートに難しい知識やクラシックの経験は必要ありません。はじめての方にこそお楽しみ頂きたい、心と体で感じるディナーコンサート、ぜひお越し下さい^^♪
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連載:西洋音楽史と音楽家たち
第8回「ハンス・ザックスとマイスタージンガー」

 
騎士たちによる中世の吟遊詩人たちの活動は、14世紀ごろまで続きます。しかし騎士たちは、やがて歩兵中心となる戦争形態の変化や傭兵の増加、貨幣経済の浸透、封建小領主としての困窮などによって没落していきます。代わって商業の活発化によって都市の商人たちは富裕化していき、こうした勃興する中産階級に詩歌の歌い手たちは移っていき、フランスではすでに13世紀に毛織物業の歌人組合「ピュイ」などが組織され、フランス語の吟遊詩人トルヴェールとして活躍していました。
同様に、ドイツでは騎士であるミンネジンガーたちの後を継いで、パン屋、織物屋、鋲釘屋、床屋など、手工業ギルド(組合)の職人身分の親方=マイスターたちが、職匠歌人=マイスタージンガーとして登場し、14~17世紀ごろに組合を作って大いに活躍したのです。
彼らは、前の時代のドイツ語の吟遊詩人=ミンネジンガーたちを自分たちの始祖と仰ぎ、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデなど「いにしえの12人のマイスター」を敬いました。
 
ドイツ南部の都市ニュルンベルグは、神聖ローマ帝国の最大の都市のひとつであり、またヨーロッパ中央の重要な貿易都市として栄えていましたが、マイスタージンガーたちの中心地となり、そこでは「歌学校」と呼ばれる年に一度の歌のコンクールが行われ、記録者と呼ばれる審査員が減点法で判定を行ったとされています。歌は宗教歌のみで後にはルター訳ドイツ語聖書に準拠したものに限られるようになり、韻を踏んだ歌詞が単旋律で歌われました。そして判定の結果マイスターゲザング(マイスター歌)に選ばれた歌は、名前が付けられて大切に保管されました。また、その場は新たなマイスターへの昇格試験も兼ねており、それまで組合の親方について5段階の資格修行を積んできた歌い手が、この場で晴れてマイスターに選ばれることになっていたのです。後にワーグナーは、こうした史実に基づき楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を作曲しました。
 
この楽劇の主要な登場人物としても知られるハンス・ザックスは、最も有名なマイスタージンガーの一人ですが、1494年にニュルンベルクに生まれ、15歳で靴職人に奉公して親方になり、その地で活躍して1576年に生涯を終えました。
当時ドイツでは、マルティン・ルターによる宗教改革が始まっており、音楽や歌(コラールや讃美歌)を教会活動に奨励してドイツ市民層にその影響は広がっていましたが、そのルターの思想に共鳴して作ったザックスの詩「ヴィッテンベルクの鶯」はドイツ中で有名になりました。その後、生涯に4000曲以上の歌、100以上に上る劇などを作り、高名なマイスタージンガーとして尊敬されました。
こうして活発だったニュルンベルグのマイスタージンガーたちも、やがて組合の厳格な規則のゆえに次第に芸術性と柔軟性を失い、衰退していったのです。
 
 
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