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あけましておめでとうございます。2023年、支配人より新年のご挨拶申し上げます。

1月1天2023

明けましておめでとうございます。2023年、天文宇宙の変化に思いを馳せてみましょう。

 

この一年で…

 

・地球の1日の長さは、月との相互作用により、この一年でだいたい0.00002秒ほど長くなりそうです(19世紀と20世紀との比較より)。

 

・北極星は現在天の北極から0.747度ほどずれていて、地球の首振り運動で、この一年で天の北極に0.00528度くらい近づきそうです(北極星も動いています、ドラえもんが生まれる22世紀初頭に天の北極にもっとも近づきます)。

 

・ハレー彗星は現在地球から約51.3億kmの位置にあり、今年は地球に対して時速204kmほどで移動していて、この一年で179.5万kmほど地球から遠ざかりそうです(次に地球から明るく見えるのは2061年頃)。

 

・うしかい座の1等星アークトゥルスは現在地球から約348兆kmの位置にあり、地球に対して秒速125kmほどで移動していて、この一年で40億km(太陽-地球間距離の約27倍)くらい移動します。

 

・太陽系は現在天の川銀河中心から24.4京kmほどの位置にあり、天の川銀河中心に対して秒速240kmほどで回転運動していて、この一年で76億km(太陽-地球間距離の約50倍)くらい移動します。

 

・太陽系の属する天の川銀河は、アンドロメダ銀河に対して秒速110kmで接近していて、この一年で35億kmくらい接近します(約40億年後に衝突して、やがてひとつの銀河になります)。

 

・私たちは、悠久なる宇宙を時々のんびり見上げながら、この一年で1歳年をとります。

 

宇宙のスケールはあまりにも大きく、私たち人類が直感的に理解することは困難をきわめます。

しかし、私たちの見上げる夜空の先に、確かに「宇宙はある」のです。

 

科学技術の粋を集めて、広大な宇宙に冒険を挑むもよし。

音楽や絵画、芸術の文脈をもって、大いなる星空への衝動を表現するもよし。

のんびりパートナーや家族と夜空を見上げて、流れ星に願いをかけるもよし。

興味が無いのであれば、気にしなくてもなんにも困らない。

 

この宇宙にあって、私たちは、どこまでも自由。

学べば学ぶほど、知れば知るほど、心の底からそう思います。

 

みなさまにとって、2023年がすばらしい1年となりますように。

 

1月1天2023

南阿蘇ルナ天文台・オーベルジュ「森のアトリエ」 支配人 高野敦史

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