支配人から2024年の新年のご挨拶です。

1月1天2024

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あけましておめでとうございます。2024年、天文宇宙の変化に思いを馳せてみましょう。

 

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・地球の1日の長さは、月との相互作用により、この一年でだいたい0.00002秒ほど長くなりそうです(19世紀と20世紀との比較より)。

 

・地球は約365.24日をかけて太陽周回軌道をくるりと約1周します。1日に軌道上を移動する距離は、およそ日本列島780個分に相当する約257万kmです。

 

・観測史上最大の彗星であるベルナーディネッリ・バーンスティーン彗星(BBという愛称があるそう)は、地球から約25.4億km離れた位置にあり、この一年で海王星軌道と木星軌道の間を移動して約1.9億km(太陽-地球間距離の約1.27倍)くらい地球に近づきます。

 

・うしかい座の1等星アークトゥルスは現在地球から約348兆kmの位置にあり、地球に対して秒速125kmほどで移動していて、この一年で40億km(太陽-地球間距離の約27倍)くらい移動します。

 

・太陽系は現在天の川銀河中心から24.4京kmほどの位置にあり、天の川銀河中心に対して秒速240kmほどで回転運動していて、この一年で76億km(太陽-地球間距離の約50倍)くらい移動します。

 

・太陽系の属する天の川銀河は、アンドロメダ銀河に対して秒速110kmで接近していて、この一年で35億kmくらい接近します(約40億年後に衝突して、やがてひとつの銀河になります)。

 

・私たちは、悠久なる宇宙を時々のんびり見上げながら、この一年で1歳年をとります。

 

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ところで、あまりにも変化の激しい昨今。去年私たちの身の回りに起こったことに思いを馳せると…

 

新型コロナウイルス感染症の流行フェーズが変わり、国内では社会経済活動の正常化が急速に進みました。世界に目を向けると、ウクライナ情勢の緊迫化、イスラエル・ガザ地区の軍事衝突によってエネルギー(略)

 

うむむ…これは書き切れませんねぇ。

 

きっと今年もいろいろなことがあります。私たちはそれに知恵と勇気で立ち向かい、勝ったり負けたり、喜んだり悲しんだり、振り回したり振り回されたりするんでしょう。

 

しかし、私たちの見上げる夜空の先に、悠久の時を刻む宇宙は確かに存在するのです。

 

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大切なことが見えなくなったり、辛くて逃げたくなったりしたら、ふと星空を見上げてみてください。それで何か解決するわけじゃないけれど、星空や宇宙はありのままの私たちを包んでくれて、なんだか自分の悩みが小さく思えて、どうしようもないことも受け入れようかなって小さな勇気をもらえて、ちょっとだけ気持ちが軽くなりますから。

 

星空とともにある、人間らしい穏やかな日々。世界の誰もがそんな日々を送る未来を目指して、38年目の今年もLunaは微力を尽くします。

 

2024年1月1日
南阿蘇ルナ天文台・オーベルジュ「森のアトリエ」 支配人 高野敦史

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